アマガー処理場 – コペンヒル
はじめに
コペン・ヒルまたはアマガー・バッケとも呼ばれるアマガー・リソース・センター(ARC)は、BIGアーキテクツが設計し、2017年に完成した建物だが、一部の機能は2019年になってから完成した。 同スタジオは、2010年にARCが開始したコンペで優勝し、90000m2のセンターを建設した。このセンターには、廃棄物発電プラントだけでなく、一般市民が利用できるプラントも建設される予定である。 このフロアは典型的なガーデンテラスになる可能性もあったが、BIGは工場と公共の関係を別のレベルに引き上げ、一般の人々が戻りたくなるような場所にした。
ARCは、50年間この場所にあった廃棄物処理施設に代わるものである。 この新工場は、社会的な意図を持った公共インフラとして構想され、廃棄物処理とエネルギー生産の最新技術を統合している。
場合によっては廃棄物そのものの汚染に匹敵するような、廃棄物処理に起因する都市の汚染を避けるため、新しいARCプラントは環境適合性の高い廃棄物のみを処理し、その煙突からは不健康なガスの代わりに水蒸気が排出される。 このリサイクル工場は、デンマークの首都の最近の「グリーン哲学」に完全に沿ったものである。
所在地
アークはデンマークの首都コペンハーゲンのアマガー地区にある。 コペンハーゲン・ケーブル・パーク、水上スキーができるウォーターパーク、ゴーカート・トラック、クライミングウォール、そしてARCの設立により、一年中利用できる新しいスキーゲレンデなどである。
廃棄物処理およびエネルギー生成プラントを設計する際、多くの人々が集まるこれらの活動は、物理的にも美観的にも、敷地内で行われる活動の妨げになってはならないため、建築家にとって問題となった。
コンセプト
スタジオがこの建物で生み出したいコンセプトは、コミュニティと産業空間の関係を再定義することだ。 この発電所は、受け取ることと与えることの論理に基づいている。 廃棄物を受け入れ、エネルギーと活動を提供する。
年間44万トンの廃棄物を、15万世帯に電気と地域暖房を供給するのに十分なクリーンエネルギーに変換している。 一方、この建物は、建物内にこれらの機械を使用し配置することで、変化に富んだ山型の地形を持つ約10,000m2の屋上緑化を実現している。 景観の生物多様性を再生し、熱を吸収し、空気中の微粒子を除去し、雨水の流出を最小限に抑える。
スペース
高さ約100メートル、建設面積41,000平方メートルの発電所は、市内で最も高いランドマークのひとつであり、景観建築の一例である。 その中に3つの大きな空間が見られる。 工場、管理部門、対外的な活動。
工場と管理部門
工場と管理部門は建物内にある。 内部におけるその位置は、機械の高さ順と、管理室、教育センター、アークの会議室が10フロアを占めていることによって決まっている。 これにより、屋外での活動に適した効率的な屋根勾配が生まれる。
海外での活動
建物の外観は市民のためのスペースだ。 冬にはあらゆるレベルに対応したスキー・ゲレンデがあり、夏には高さ85mの壁を登るハイキングやクライミング・コースがある。 下部には、観光客が利用するリフトや「カーペット・リフト」、そして「頂上」に到着した観光客を迎える600m2のアプレスキー・バーがある。
構造
コンクリート製のベース、鉄骨製の上部構造、アルミニウム製のファサードである。
ベースは、地面に打ち込まれた2,400本の鉄筋コンクリート杭によって支えられている。 上部構造に対応する5,000トンの鋼鉄で支えられており、どちらも35,000m3のコンクリートで覆われている。 一方、ファサードは、10m×2.5mの下地と、視覚的要素として機能するアルミレンガの外側の2層構造になっている。 パネル内部は飛散防止加工が施され、繊維強化ポリマー(FRP)製のフェースシートが含まれている。 幅は1.2mから1.5m、長さは3.25mまで。
建物自体の建設には、プレハブの部材が使われた。 当初、現場での溶接という選択肢も検討されたが、天候の関係で不可能だった。 8人のマストクライマーが使用され、順次作業が行われた。 まず、地上から12メートルの範囲で支柱を固定する。 10メートルの区間は、次のクライマーがつなぎ合わせる。 そして最後に、レンガは建物の内側から、建物の上部から、四隅から、両方の高さから同時に接合された。 パネルはマウントシステムから取り外せるように設計されているため、マスト部分は解体可能である。
材料
このプロジェクトの主な材料はコンクリート、スチール、アルミニウムである。 しかし、ガラスや人工の植物も展示されている。
基礎と構造には主にコンクリートと鋼鉄が使われる。 一方、アルミニウムは、ポットを積み重ね、その間にグレージングを施した格子状の外壁を包んでいる。 これにより、大きな多孔質の緑の石積みの壁ができ、室内に自然光をもたらし、立面は模様のある外観となる。
鉢は、建物から放出される熱や冬の雪に耐えられる植物を考えた。 一方、トップカバーには、夏のスキーヤーに適した芝生のような色合いの人工芝が使われ、雪の季節を待ちながら滑ることができる。