サナアーキテクツは、1956年茨城県生まれの妹島和世と1966年神奈川県生まれの西沢立衛によって結成された。 1995年にサナア・スタジオを結成するまでは、ふたりは個々に活動していた。

妹島は日本女子大学で高等建築を学んだ後、有名な建築家伊東豊雄の下で働いた。 1987年に自身のスタジオを設立し、1992年にはヤング・アーキテクト・オブ・ザ・イヤー・ジャパンに選ばれた。 西沢は横浜国立大学で建築を学び、妹島と仕事をする傍ら、1997年から自身のスタジオを構えている。

商業施設、市民センター、住宅、美術館など、最も多様なタイポロジーに対応し、世界中の最も多様な場所に建設された建築物によって、スタジオは国際的に高い評価を受けている。

アジア全体では、長野のO美術館(1999年)、和歌山のN美術館(1997年)、横浜のデイケアセンター(2000年)、東京と香港のプラダ・ビューティストア(2001年)、東京のイッセイミヤケとクリスチャン・ディオールのビル(2003年)、金沢21世紀美術館(2004年)などがある。 妹島は東京の有名なスモールハウス(2000年)も設計している。

一方ヨーロッパでは、ドイツ・エッセンのツォルフェライン・デザイン・スクール(2003~2006年)、オランダ・アルメアの「デ・クンストクリニー」劇場・文化センター(1998~2006年)、スイス・バーゼルのノバルティス・オフィスビル(2003~2006年)などを手がけている。

スイス・ローザンヌのロレックス・コミュニティ・センター、フランスのルーブル・レンズ・プロジェクト、パリの集合住宅プロジェクトなど、大型プロジェクトの建設コンペで何度も優勝しており、いずれもさまざまな建設段階にある。

スペインでは、サナアは、シウダー・デル・フラメンコ(ヘレス)などのコンクールに参加し、ファイナリストとなっただけでなく、イバム(バレンシア)の拡張コンクールでも優勝した。